難しいこ答えときれいな数

計算問題でも文章問題でも整数以外の答えが出ると生徒の思考は止まる。

すると、そんな答えに対して「難しい答えがでた」とか「きれいな答えになる?」

とこんな言い方をする生徒がいる。
   「難しい答え?」って何だろう。
   じゃ、汚い数ってなんだ?
学校では誰でもがわかりやすいように
答えが”整数”になるような問題が多い。
したがって、そんな問題ばかりに慣れている

生徒は計算問題で小数が出たり、分数も13/77なんかが出たりすると
「あ、まちがえた・・・。」と思ってもう一度トライする。
それはそれでいいんだけど、それから後が大変だ。
いったん、自信を無くすと何度も何度もその計算に固執して
先に進まない。出てくる答えが違うのだ。
”問題によっては”そんな答えはあるんだよ。
でも、この”問題によって”の「問題」を経験する生徒は少ない。
そして、さっきのような症状をわずらったまま、受験期を迎えてしまう。
「難しい問題が解けない」という劣等感を持ったないためには
やはりどこかで、自分の解けるレベルを超えた問題に解けるようになるまで
チャレンジしなければならない。
そうすることで、いささか「怪しい」数字が出ても自信をもって
次の問題に取り組める。
賢い生徒はそんな経験をどこかでしているのだ。