最低ラインを子供にひかせると未来が見えてくる

この言葉を聞くと、「またか」と生徒たちが思う。
「将来、なんになりたい?」
まだ経験値の少ない中学生に聞いても「?」
である。そもそも、今のこのご時世。
10年後の職業なんて何があるのかわからなくなってしまった。
例えば「ユーチューバー」なんてのも10年前には考え付かなかった。
したがって、彼らの将来を考えさせるときは
「何はしたくないか」「どんな生活はしたくない」かを逆に考えさせるといい。
貧乏は嫌だ、肉体労働は嫌だ、出世は嫌だ、サラリーマンはいやだ
など、なりたくないものを明確化させることで、なりたいものが絞られるてくる。
そこで決めた「いやの仕事」なり「いやな生活レベル」を下回らなければ
OKということにする。それだと、何かやりたいことを見つけるニュートラルな
状態は保てるのではないか。
僕は初めからこの業界に興味を持ち、猪突猛進で現在に至る。
自分のやりたいことはしょせん自分で見つけなければならない。
周囲から与えられるものでもない。
あきらかに「やる・やらない」の選択権は自分が持っているのだから。
妥協もその一つだし、何かを貫き通すのもその一つ。
ただ、選んだ以上はその責任も自分で被ることも覚悟しておかねばなならない。

『最低ライン』を常に頭に入れて行動すれば、それ以下にはいかないようになる。
その中で己の道を見極めることも一つなんじゃないかと思う。