またひとり、またひとりと生徒たちが他県の高校へ旅立っていく。
ご挨拶に保護者の方もきて、これまでの話に花が咲く。
「よくここまで頑張ってきたと思います。」
「まさか、この子のが合格できるとは思ってもみませんでした。」
その言葉を聞くたびに、自分も彼らに負けまいという気持ちを引き締めるのだ。
彼らはきっと、僕の背中を見ながら成長するだろう。
だから、僕はへこたれられないのだ。
弱音は吐くが、諦めたらいけないのである。
毎年毎年、彼らの卒業のたびに自分へのプレッシャーが積み重なっていくのだ。
これも僕の選んだ人生。
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